Googleの量子コンピューターが世界最速のスパコンを大きく超える。47年かかる計算を数秒で処理 (4/5ページ)
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image credit:Google Quantum AI
・量子雑音に対処する新しい方法が採用される
じつは量子コンピューターは、「量子雑音」という大きな課題を抱えている。
量子ビットは非常にデリケートで、外部からの影響を受けて予期しない結果が出ることがある。このせいで圧倒的な演算スピードがありながら、それをフルに発揮することが難しいのだ。
今回の研究では、この量子雑音に対処する新しい方法が採用されたという。
それは「ランダム回路サンプリング(random circuit sampling)」と呼ばれるもので、重要な動作の速度を最大化し、量子雑音によって計算が台無しにされるリスクを減らすことができる。
その結果が、フロンティアより47年速いという異次元の演算性能だった。
はたして量子コンピューターはついに量子超越性に到達したのか? 少なくとも英国の量子企業Riverlane社の専門家は、「量子超越性に到達したのかどうかという議論に決着がついた」と語っている。
現在、この研究の査読前論文を『arXiv』(2023年4月21日投稿)で閲覧できる。