還暦で海外留学。大きなチャレンジを成功させるために必要なものとは?(後編) (2/3ページ)
生活面でもかなりの苦労があったかと思いますが、その中で異文化に身を投げることの良さ、注意すべき点を教えてください。
松木:異文化に身を投げることの良さでいうと、逆に日本の良さに気づけるということですね。私は今まで45か国に行ってきましたが、毎回そう思います。外国の文化や習慣を知ることが日本を知ることにつながるんです。だから、多くの日本人に外国を訪ねてほしいと思いますね。
一方で注意すべき点でいうと、他の国の文化を理解することがとても重要だということです。本の中でも書きましたが、アメリカではパブリックスペースで飲酒をすることは原則禁止とされています。日本のように軽い気持ちで家の玄関先でお酒を飲むのはNGなんです。ましてや道端で飲酒なんてもってのほかです。
だから、海外に行ったらその国の文化をしっかり理解して過ごすことが大切です。
――このインタビューの冒頭にもおっしゃっていた「郷に入っては郷に従え」ですね。
松木:まさにそうですね。「When in Rome, do as the Romans do. ローマにおいてはローマ人のようにふるまえ」とも言いますが、その通りだと思います。
――ここまでお話を聞いてきて、アメリカへの渡航は刺激的な時間だったことがうかがえます。ただ、このような大きなチャレンジは年齢を重ねるとなかなか難しいと思う人も多いかと思います。そういった方々に新たなチャレンジをするためのアドバイスがあれば教えてください。
松木:人生は一度きりです。そして、自分の人生が終わりを迎えるときに後悔したくないと誰もが思っているはずです。ただ、そうは思いながらも日々に流されていってしまいます。
会社を退職して、自由な時間がたっぷりあって、お金も若い頃と比べると多少の余裕はある。そんな状況なら、本当にやりたいことを形にできるはずです。でも、なぜそれをしないかというと勇気が足りないから。チャレンジには勇気が必要です。その一歩はもしかしたら、清水の舞台から飛び降りるような気持ちが必要かもしれません。ですが、まずは一歩を踏み出してみる。