AIが老化を予防する新たなアンチエイジング薬候補をたった5分で発見 (2/4ページ)

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 だからこそ、こうしたゾンビの群れを退治してくれる薬には、アンチエイジング効果があるのである(なお人間の脳には、死後に活発になる本物のゾンビ細胞もある)。

 そうしたゾンビ細胞を殺すアンチエイジング薬のことを「老化細胞除去薬(セノリティクス)」という。理想的には、ゾンビ細胞を速やかに退治しつつ、健康な細胞にはなんの影響もない、そんな薬がいい。

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・AIが老化細胞除去薬の候補を5分で特定
 スメール=バレート氏によると、これまでのところおよそ80種の老化細胞除去薬が見つかっているが、人間で試されたのはたった2種類だけだという。

 安全かつ効果的な老化細胞除去薬がもっとたくさん見つかればいいが、そもそも新薬の開発は膨大な資金と10~20年もの歳月がかかる大変な作業だ。

 そこでスメール=バレート氏らは、AIで老化細胞除去薬の開発をスピードアップできないかと考えた。

 そのためにまず、AIにすでに知られている”老化細胞除去薬”と”普通の薬”のデータを与えてみた。ここから、この2種の薬の違いを学習させるのが狙いだ。

 もしもAIがゾンビ細胞を倒す薬の成分(分子)の特徴を見分けられるのならば、初めて目にした成分でも、それが老化細胞除去薬として効果があるかどうか予測できるはずだ。

 今回の実験では、いくつかのテストを経て選び出された一番性能のいいAIモデルに、4340個の分子を見せている。

 するとAIはたった5分で21個の候補を挙げてきた。

 同じことを手作業でやろうとしたら、数週間の集中作業と薬の購入費用900万円のほか、実験機材の購入費用やそれを準備する手間がかかっただろうという。
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