驚くべき発見。金属はナノレベルで傷を自己修復できることが判明 (1/4ページ)
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酷使されて亀裂が入った金属が、いつの間にやら自分で傷を治してしまう。まるでSFの世界にあるような、驚くべき金属の自己修復能力が明らかとなった。
少なくともナノレベルの極小世界なら、金属が自分で亀裂を修復するというこの発見は、材料科学においては革命的なものだ。
これはプラチナの破片に亀裂が入る様子を観察していた科学者が偶然発見したものだ。
もしもこの金属の自己修復能力をうまく利用することができれば、何もせずとも自然に治るエンジンや橋など、もっと耐久性のある機械や構造物を作れるようになるかもしれないそうだ。
サンディア国立研究所とテキサスA&M大学の研究チームによるこの前代未聞の発見は、『Nature』(2023年7月19日付)で発表された。
・これまでの研究で金属も自己修復を備えている可能性が示唆される
がっちり頑丈に思える金属であっても、外から力を繰り返し受けるにつれて、目には見えない細かい亀裂が入り、やがてはポキッと折れてしまう。
この金属の「疲労損傷」は、機械や建築物などがダメになる大きな原因の一つだ。
じつはプラスチックなどでは、こうした傷が自然に治る素材が開発されているが、金属で同じようなことは無理だろうと考えられてきた。
ところが2013年、それがただの夢物語ではないという理論が発表される。