ナルシストの解釈に誤解が生じている。専門家がその理由を解説 (3/4ページ)
ただし軟弱型は、「境界性パーソナリティ障害」とかなり似たところが多い。そのため自己愛性パーソナリティ障害ではなく、境界性パーソナリティ障害と診断されることも往々にしてあるという。
[画像を見る]
photo by iStock
・なぜ巷ではさまざま種類のナルシストが存在するのか?
このように心理学の本流においてナルシシズムは大きくわけると2種類だ。ところが、巷にはもっとさまざまな”ポップ”なナルシシズムの説明が溢れているようだ。
ウィリス氏が調べたところ、一般向けの本やサイトで「脳内ナルシスト」「身体ナルシスト」「誘惑的ナルシスト」「精神ナルシスト」といった用語が使われていたという。
だがこれは専門的な用語ではなく、そのような類型の正しさを裏付けるようなきちんとした学術文献はない。
また、たとえば「顕性型」や「潜性型」といった、誇大型と軟弱型の同義語と考えられる用語もあるという。
こちらは、ナルシシズムに関する初期の文献にそのような用語が使われていたことが原因であるようだ。