シベリアの「冥界への入り口」と呼ばれる世界最大の永久凍土の穴は、さらに拡大を続けていた (2/3ページ)
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永久凍土が後退し、あんぐりと口が開いたところからは、12万6千年前の更新世中期までさかのぼる”数万年分の凍土遺跡”が姿を現した。
またある研究では、そこで氷づけになっていた8000年前のバイソンの肉を発見し、かつてこの地域に生息していた動植物について明らかにしている。
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・穴の拡大は危険の兆しと研究者
クレーターが拡大し続けていることは、ドローンの映像以外によっても確認されている。たとえば、人工衛星がここ数年で広がり続ける傷跡を捉えている。
クレーターがどのくらいの速度で大きくなっているのか、正確なことはわからない。だが地元の人々は、ある場所はここ数年で20、30mも広がったという。
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科学者たちは、ロシアが世界の他の地域に比べて、少なくとも2.5倍速く温暖化が進んでいると語る。
これにより、国土の約65%を占める永久凍土が広がる寒地荒原「ツンドラ」が解け、解けた土壌から温室効果ガスが放出されているという。
この「冥界への門」は、科学的には「メガ・スランプ(mega-slumps )」と呼ばれ、その拡大は「危険の兆し」であると、ヤクーツクのメルニコフ永久凍土研究所の主任研究者であるニキータ・タナナエフ氏は指摘する。