徳川家康の終の棲家「駿府城」に伝わる「異形のモノ」と七不思議【前編】 (2/4ページ)
何かが起こりそうな夜空に突然四角い月が現れる……(写真:photo.ac)
江戸時代に泰鼎(はた かなえ)という漢学者がいました。その人の随筆「一宵話(ひとよはなし)」に、家康が化け物とも妖怪ともはたまた宇宙人ともつかない「異形のモノ」に遭遇しかけた……という話が残されています。
慶長14年(1609年)の3月。「大御所」となった家康は駿府城にて日々を送っていました。そんなある夜。墨を流したような真っ黒な夜空に「四角い月」が現れ、「不吉な前触れかもしれぬ」と騒ぎになりました。
その後4月4日の朝。駿府城の庭に、子どものような大きさの手足の指がない肉の塊、まるで「肉人」とも呼ぶべき異形のモノが立っていたそう。家臣たちは家康に「いかが取り計らいましょうか」と問うたところ、家康が「人のいない場所に追い払え」と命じたので追い払ったそうです。
