徳川家康の終の棲家「駿府城」に伝わる「異形のモノ」と七不思議【前編】 (3/4ページ)

Japaaan

異変を予知するモノなのか?権力を得られる「仙薬」か?

 こんな感じの「異形のモノ」だったとも……水木しげるロード「ぬっぺっぽう」のブロンズ像(写真:wiki)

その顛末を聞いたある者が、「それは惜しいことをした。あれは『白澤図』(※)に書いてある『封(ほう)』というもので、食べれば権力や武力が増す「仙薬」だ。なぜ家康公に食べさせなかったのだ」と惜しがりました。

※白澤図:中国の伝説上の帝王・黄帝が神獣・白沢の言葉を記録し、あらゆる鬼神を撃退する知識が書いた書物

この話は、「一宵話 巻之二「異人」」に記載されています。

泰鼎は学者らしく、「家康や家臣は、そのような怪しげなものを食べてまで強くなるのは潔しとせず、その謎の生物を放逐したのだろう」とことの顛末をまとめているそうです。

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