「ほかに客のいない食堂でカツ丼を注文。半分残して出ようとすると店のおばさんが『お兄ちゃん...』」(千葉県・70歳以上男性) (1/3ページ)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Tさん(千葉県・70歳以上男性)
57年前、Tさんは付き合っていた彼女にフラれたことでひどく落ち込んでいた。
彼は自分を見つめようと旅に出かけ、とある食堂に立ち寄ったときに......。

<Tさんの体験談>
今から57年前、21歳の大学時代のことです。当時1年半付き合っていた彼女に言葉の行き違いからフラれてしまいました。
大好きな彼女だったので落ち込み方がひどく、傍目で見ていても分かるくらいだったようです。
このままではいけないと思い、自分を見つめようと旅に出ました。
ヒッチハイクの旅に出た大学生時代リュックを背負ってヒッチハイクをする甲州街道に立ちました。1時間ほどして「兄ちゃん、どこ行くんだい?」と30代くらいのトラック運転手の人が声を掛けてくれました。
「下諏訪の方まで」「よし、途中までだけど、乗りな!」
そんなやりとりをした後、甲府まで乗せてくれることに。

降りる時に「ガソリン代を......」と言うと、「気にすんじゃないよ、俺も1人じゃつまんなかったし...ありがとうよ」と言ってくれました。
その日は鰍沢に住んでいる大叔母の家に泊まりました。大叔母には何も話しませんでしたが、翌朝になると「元気出すんだよ、困ったら使って良いから」と現金を渡してくれました。よほど暗い感じがして、気になったのでしょう。