なぜ多くの人が危険な火山の近くに住んでいるのか?世界で5億人が活火山と共に暮らす理由 (3/5ページ)
加えて、火山地形は、ブドウ、コーヒー、バナナなど高価な作物の栽培に理想的な、独特な小気候を生み出すことがよくある。
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スペイン、カナリア諸島ラ・パルマ島にあるクンブレ・ヴィエハ火山近くにあるバナナ農園 / image credit:iStock
また、驚くほど雄大な光景、独特な地質学的特徴、いつ噴火するかわからないスリルが、観光客を世界の活火山にひき寄せる。
ジャワ島のブロモ・テンゲル・スメル国立公園、ハワイのキラウエア火山、シチリア島のエトナ火山などを訪れる人々が、地域経済を活性化させ、地元住民の生計を潤わせる。
金、銀、アメジストなどの豊かな鉱物資源が得られることもある。
例えば、ペルー南部のエル・ミスティ周辺の火山地形は、銅やその他の金属が採掘され、工業的に高い価値がある。
インドネシアのジャワ島では、鉱山労働者がいまだに単純な手掘り道具を使って、カワ・イジェン火山の火口底から鮮やかな黄色の硫黄を採掘していて、掘り出した重たいブロックを、火口の険しい壁を登って手動で火口の縁まで運んでいるのだ。
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カワ・イジェン火山で硫黄を運び出す作業者 / image credit:iStock
こうした搾取は、経済成長を促し、雇用を創出することもあるが、多くの場合、富は外へ流れ、経済的に苦しい地元社会には還元されない。・経済的理由からそこに住む選択しかなかった人々
火山近くに住んでいる人すべてが、自分の意思でそうしているわけではない。
世界でもっとも活動が盛んだと言われる、インドネシアのメラピ山や、フィリピンのマヨン山では、自給自足農家が急斜面で生活している。