「パーマ屋」って知ってる?日本で美容院・理髪店が普及していった歴史をたどる (2/4ページ)

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特にパーマネントウェーブは日本でも大きな反響を呼びます。

当初、パーマネントウェーブは理髪店で行われていましたが、やがて女性専用の美容院が登場します。日本で最初の美容院は1897年(明治30年)に芝山兼太郎が開業した外国婦人専門サロン、パレス・トイレット・サロンだと言われています。

ただ、当時の理髪店や美容院は法的な規制がなく、無資格や無許可で営業する者も多くいました。衛生面や技術面の問題もあることから、1928年(昭和3年)に理容師組合法が制定され、理容師組合の設立や理容師試験の実施などが定められます。

理髪店(床屋)を示す世界共通のシンボル「サインポール」

しかし、この法律で規制されるのは理髪店のみで美容院は含まれておらず、美容師組合も自主的なものでした。この、やや中途半端な状態が大きく整理されたのは戦後のことです。

第二次世界大戦後、国の経済復興と人々の生活水準の向上が叶っていくのとあわせて、理容師や美容師の資格・職務を改めて整備する必要性も高まってきました。

そこで1947年(昭和22年)に誕生したのが、理容師全般の職務や資格を規定する理容師法です。この法律では、理容とは「髪の刈り込み、顔そり等の方法により容姿を整えること」と定義され、理容師免許がなければ理容を業として行ってはならないとされました。

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