大河ドラマ『どうする家康』はどこまでが史実通り?デタラメ演出を一刀両断! (2/3ページ)

日刊大衆

豊臣秀吉ムロツヨシ)が、信長の孫・三法師を後継者として担ぎ上げて、自身を後見人としてアピールした。ただ、実際の清須会議は、後継者が三法師であることは既定路線だった、というのが定説とされているんです」(歴史ライター)

 ドラマに“演出”が必要なのは当然だが、この場合、その度合いが少々、強すぎるとも言える。

 そこで今回は、専門家の協力の下、そんな本作の“違和感”と、歴史上の真実を徹底検証していこう。

 まずは主人公の徳川家康から。おなじみの人物像は、

「権謀に長けた腹黒タヌキ」というイメージだろう。ただ、本作では、重大な局面で逃げ出したり、ままごとに興じたりと、気の弱い優柔不断な人物として描かれている。しかし。

「ドラマとは違って、家康は、かなり短気だったと考えられています」

 こう語るのは、歴史家の加来耕三氏だ。

「彼の有名なクセで、ストレスがかかると爪をガリガリ噛むというのがあるんですが、実際に本能寺の変のときもガリガリやっていたようです。家臣からは“爪を噛むのは恥ずかしいから、やめてくれ”と、注意されていたようです」(前同)

 一方、『週刊大衆』連載でもおなじみ、『超新説で読みとく信長・秀吉・家康の真実』(ビジネス社)の著書もある歴史研究家の跡部蛮氏は、「家康が優柔不断な人物だったという可能性はある」と指摘する。

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