人間も長寿に?ハダカデバネズミの長寿遺伝子をマウスに移植し寿命を伸ばすことに成功 (2/4ページ)
これまでの研究によれば、どうやらその秘密は保湿成分として知られる「ヒアルロン酸」にあるようだ。
ヒアルロン酸は皮膚・目・関節などを保湿する働きがあり、私たちの体内にもある。だがハダカデバネズミのものは、分子量が5倍もあり、しかも密度まで高い。
この濃厚なヒアルロン酸のことを「高分子ヒアルロン酸」というが、どうやらこれがハダカデバネズミの体を病気や老化から守っているようなのだ。
たとえば、ハダカデバネズミの細胞から高分子ヒアルロン酸をなくしてみると、その細胞にはがんができやすくなることが確認されている。
そこでロチェスター大学の研究チームは、この長寿効果をほかの動物に移植できないか試してみることにしたのだ。
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ハダカデバネズミ photo by iStock
・ヒアルロン酸遺伝子をマウスに移植したところ寿命が延びた
ハダカデバネズミの高分子ヒアルロン酸は「HAS2遺伝子」によって作られる。哺乳類ならどんな動物でもこの遺伝子を持っているが、ハダカデバネズミのものはその生産能力が強化されている。
今回の研究では、マウスにハダカデバネズミの「HAS2遺伝子」が移植された。
その結果、自然にできる腫瘍も、薬品で作られる皮膚がんのどちらもできにくくなり、マウスの寿命は4.4%延びたという。
高分子ヒアルロン酸には、なぜこのような健康効果があるのか?
まだわからないこともあるが、どうもこの物質には免疫系を直接コントロールする力があるようだ。