まるで火山が稲妻を放出しているような驚くべき自然現象「スパイダー・ライトニング」

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まるで火山が稲妻を放出しているような驚くべき自然現象「スパイダー・ライトニング」
まるで火山が稲妻を放出しているような驚くべき自然現象「スパイダー・ライトニング」

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 グアテマラ南部のアンティグア市に近いアカテナンゴ火山で、火山から稲妻が放出されているような驚異的瞬間が目撃された。

 実際には目の錯覚で、雲の中を雷が放射状に広がっているのだが、それでも非常に珍しい自然現象だ。

 まるで蜘蛛が雲の間をはいずり回っているように見えることから、この現象は「スパイダー・ライトニング」と名付けられている。

 雷を操って戦うゼウス神の技のようで何とも神秘的だ。

・雲の中を放射状に広がる「スパイダー・ライトニング」
 X(旧ツイッター)に投稿され、話題となっているその映像は、火口から、稲妻が放出されているように見える、驚異的瞬間が記録されている。

 実際には雲の中を放射状に稲妻が広がる「スパイダー・ライトニング」と呼ばれる珍しい自然現象である。

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 「スパイダー・ライトニング」の基本的な原因は、普通の雷と同じく、雲内に静電気がたまり、それが放出されることだ。

 上昇気流で空に吹き上げられる氷の粒と、地面に落ちていく氷の粒がぶつかると、雲の中にプラスの電気とマイナスの電気がたまっていく。

 雷雲が電気をためきれなくなると、それを地上へ向かって逃す。これが落雷だ。

 ところがスパイダーライトニングは、雷雲の上空を水平に移動する。

 その閃光は通常の雷よりも長く、より遠くまでひらめく。だから、まるで蜘蛛の足のような複雑なパターンが描かれる。

 その光が特に強烈な場合、地上からもその様子を見ることができる。今回のものはまさにその決定的瞬間をカメラにとらえたものだ。  これらの稲妻は、火山のような高い構造物から上向きの雷を誘発することもあるそうだ。だが、滅多に起きない現象であるため、スパイダー・ライトニングの詳しい発生メカニズムはよくわかっていない。

 2017年10月には、アメリカ海洋大気庁とNASAの人工衛星「GOES-16」が、上空に正反対の電荷をもつ雷雲が集まり、広い範囲で同時に「スパイダー・ライトニング」が発生する様子をとらえられている。

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・スパイダー・ライトニングと火山噴火の関係
 また、スパイダーライトニングは火山の噴火とも関係しているという。

 火山が関係することが多いのは、噴火によって大量の火山灰・瓦礫・水蒸気といったものが大気中に噴出するからだ。

 こうした噴煙は対流圏(大気下層)と成層圏(大気上層)の境界である「対流圏界面」に達することがある。

 そのせいで周囲が不安定になり、しばしばハンマー台のような特徴的な形をした雷雲(鉄床雲)を作る。ここからスパイダーライトニングが発生することがあるのだそうだ。

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スパイダー・ライトニングの映像


追記:2023年8月27日、グアテマラのフエゴ火山で発生した雷だけど、これもスパイダー・ライトニングかな?


See Volcano Erupting Lightning Instead Of Lava In Incredible Video / written by hiroching / edited by / parumo



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