その手は食わぬ!豊臣秀吉からの誘いを辞退し、忠義を貫いた鳥居元忠【どうする家康】 (3/4ページ)
まこと純粋無垢なる忠義の心に胸を打たれた家康ですが、それでは家康の気が収まりません。
それ以来、家康は元忠に対して発行する感状はすべて直判(自分の花押=サインを書き添えること)にしたのでした。
普通、家臣に対して発行する感状は然るべき重職の者が花押を書けば足りました。それを家康は自分の花押を書いたといいます。
たかが花押と侮るなかれ。かつて源頼朝が鎌倉に幕府を開いた際、下文(くだしぶみ。命令書)に頼朝の花押を求めて駄々をこねた御家人がいたくらいです。
花押には主君との信頼関係が込められており、元忠が家康直々の内書(ないしょ。ここでは私的に発給された感状)を喜んだのは言うまでもありません。
この「公にはしない、二人だけの秘密」感がたまらないですね。
二主へ忠を盡すべき道を弁ぜず……秀吉の誘いを辞退
……秀吉、元忠へ官位を下し賜はらんとなり。