貫地谷しほりがぶつかった「30歳の壁」。30代を自分らしく生きるための「新しい価値観」とは? (3/4ページ)
――今の貫地谷さんは、ありのままの自分を受け入れることはできましたか。
そうですね。いわゆるアラサー真っ只中の頃に、マネージャーからこう言われたんです。「30歳を過ぎると、髪の毛の癖が年々ひどくなるように、人間の癖は強くなっていく。個性はにじみ出てきてしまうものなんだよ」と。
それで、早めにありのままの自分でいることを許せるようになった方がラクなんだな、と思うようになったんです。にじみ出てきた自分を嫌いだな、嫌だなと思わず、そういうものなのだと、ナチュラルに受け取ってみる感じですね。
■若くあろうとし続けるのではなく、美しくあり続けたい
――自身の内面に向き合うためには、改めて内省する時間を持つべきなのでしょうか。
変化や転換のタイミングがやってきた時、強制的に内省するしかない時も来るので、改めて時間を設ける必要はないと思います。人間って矛盾を抱えている生き物なので、考える時は大変かもしれませんが、私の場合はここ数年、自分の中に矛盾があってもいいじゃないかという新しい価値観を持つようになりました。
変化はいつも望んでやってくるわけではないですが、ネガティブなことばかりではないと思っています。新しく見える景色もありますし、変わってみたら意外と生きやすかった、なんてこともあると思いますよ。
――私たちは無意識に、変化することに対して恐怖や不安を感じているのかもしれませんね。
日本という国は良くも悪くも規律が厳しいので、みんな正しくあろうと頑張っているのでしょうね。だけど、自分で決めて変わってみると、意外と生きやすくなると思います。
30歳になる前に不安を感じるのも、世間にある「若さという価値」から自身が変化してしまうことが不安だからではないでしょうか。私にも、20代ブランドが終わってしまうことに対する焦りがありました。
でも、それって世間の価値観だから。自分はどうしたいのかと考えた時、私の場合は「若くあろうとし続けるのではなく、美しくあり続けたい」と感じました。