40過ぎても実家に居座る2人の息子に母親が立ち退きの訴えを起こし勝訴
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日本では、実家の子供部屋におじさんになっても暮らす中年男性・女性が「こどおじ・こどおば(子供部屋おじさん・おばさん)」として話題に上ることがある。
イタリアではこれに近い問題が発生しているようだ。
イタリアはもともと、複数の世代が同じ家でで暮らす文化があるため、実家で親と同居する子供の年齢が最も高いのだそうだが、親に金銭的援助をするわけでもなく、家事手伝いをするわけでもなく、ただ居座り続けるとなると、親に相当の負担がかかってしまう。
ある75歳の母親は、40代の息子2人がきちんとした職を持っているにもかかわらず、ただ実家に居座り続けていることを理由に退去を求める訴訟を起こした。その訴えは認められ勝訴した。
・40代になっても自立しない息子2人を母親が訴える
イタリアは成人となった子供が両親と同居している割合が高い国だが、ある母親は40歳と42歳の息子2人が実家に居座り続けているため、思い切った行動を取らざるを得なくなった。
イタリア北部パヴィーアに住む75歳の母親は息子たちの父親と別居していて、食費と家の維持費はすべて自身の年金に頼っていた。
2人の息子はそれぞれ職を持っているにもかかわらず、家にお金を入れるわけでもなく、家事手伝いも一切せず、すべて母親に頼りっ放しだったという。
イタリアでは母親に依存しすぎる成人男性は“ママっ子”を意味する「マンモーニ(mammoni)」と呼ばれるが、母親は息子を「パラサイト(寄生虫)」と呼ぶほど“大きな子供”たちの世話をすることにうんざりしていたようだ。
疲れ果てて堪忍袋の緒が切れた母親は、2人の息子に実家から出て行ってもらいたいと思い、裁判所に訴えた。
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・裁判では母親が勝訴、息子たちは退去を命じられる
母親に出ていくよう求める訴訟を起こされた2人の息子たちは、立ち退き要求に対抗するために弁護士を雇った。
息子たちは「イタリアの親は必要な限り子供の面倒を見ることが法律で義務付けられている」と主張した。
しかし、裁判は母親の勝訴となった。
10月24日の判決によると、パヴィーア裁判所のシモーナ・カテルビ判事は、2人の「バンボッチョーニ(bamboccioni=大きな赤ん坊)」は12月18日までにアパートを明け渡さなければならないという指示を下した。
バンボッチョーニという呼び方は2007年にイタリアの政治家が初めて使った言葉で、いまだに親と同居している大人を嘲笑し、部屋代と食事代が無料という利便性のためにそうしている人がいることを示唆している。
カテルビ判事は現行法を引き合いに出し、息子たちが母親の面倒を見るという義務を果たすために同居していたのなら別だが、何の援助もせず母親に頼りっぱなし、さらに40歳を超えているとなるともはや正当化できないと述べた。
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・イタリアでは7割の子供が親と同居
2022年のデータによると、イタリアでは18歳から34歳の若者の69.4%(男性72.6%、女性66%)が実家で親と同居しているという。
また2019年の調査では、実家暮らしの若者のうち36.5%が学生で、38.2%が仕事を持ち、23.7%が仕事を探していることがわかった。
イタリアでは昔から複数の世代がひとつ屋根の下で暮らす文化があったが、近年、実家に長居する若者の数が増えている。その主な理由は、厳しい経済状況と安定した職を見つけるのに時間がかかるためだ。
今回のように立ち退きを命じられることはまれだが、イタリアでは、成人した子供たちに経済的援助を期待され苦しむ親の訴えが裁判に持ち込まれるケースがある。
2020年にイタリアの最高裁判所が、2万ユーロ(約320万円)の収入では生活できず、両親からの援助が必要だと主張した35歳のパートタイム・ミュージシャンの訴えを退けたケースもある。
彼の訴えを却下した裁判所は、「若年成人は親の経済的支援を継続的に受け続ける権利はない」と裁定した。
References:Italian mother wins court case to evict her two sons aged 40 and 42/ written by Scarlet / edited by parumo
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