その時、歴史が動い…てない!新選組 大奮闘の「池田屋事件」は作り話だらけ?禁門の変とも無関係 (1/4ページ)
おなじみの大事件
日本史、特に幕末の時代が好きな人には、「池田屋事件」について今さら説明する必要はないでしょう。
池田屋事件は、長州藩の過激派の志士たちが京への放火と天皇の拉致を計画している――という情報をつかんだ新撰組が、志士たちが会合していた池田屋に乗り込み、激しい戦闘となって数十名を捕縛あるは斬殺したものです。
しかし、この事件に関する伝説めいたさまざまな逸話のほとんどは、現代では作り話だったことが明らかになっています。池田屋事件そのものがあったのは間違いないのですが、その実態は謎だらけと言ってもいいでしょう。
まず、事件の流れをおさらいしてみます。
当時は、1863年の政変によって、長州藩士をはじめとする尊王攘夷派が京都から追い出されたところでした。そこで、長州藩士たちが京都でテロを起こすのではないかという噂が流れていました。
この頃は在京中の将軍が江戸に帰還し、新撰組も、京の警備が手薄になることを危惧していました。