大自然が人間に牙を剥く…実際にあったアウトドアの死亡事故 (1/2ページ)
登山やキャンプ、海水浴、川遊び、釣りといったアウトドアのレジャーにはかねてから好事家が多かったが、コロナ禍でさらに人気に拍車がかかった感がある。
雄大な山や緑の木々、そして海の波音や川のせせらぎに触れればリラックスでき、心の癒しになる。一方で、大自然とはそもそも厳しく、人間がいまだ完全には制御できない。不慮の事故と隣り合わせだということもわかっておくべきだろう。
では、大自然はいかに人を殺すのだろうか?ここでは『これで死ぬ アウトドアに行く前に知っておきたい危険の事例集』から、実際にあった事例を紹介する。
■悪天候時のテント泊で起きた悲劇「風に飛ばされて死ぬ」と聞いてどんなシチュエーションを想像するだろうか。飛ばされてしまいそうな強風は台風などで経験するものだが、それはあくまで比喩であり、本当に飛ばされてしまうことは、アウトドアの際も想定しないのではないだろうか。
しかし、北アルプスの唐松岳に登頂し、尾根上にテントを張った男性二人が、強風にテントごと飛ばされて斜面を滑落する事故がかつてあった。二人のうちひとりは雪を掘って一時退避し、警察に救助を要請したが、もう一人は不幸にも亡くなってしまった。
悪天候時の山岳地の強風は強烈。行動時であればとっさに耐風姿勢もとれるが、テントの中にいてはそれもできない。悪天候時は行動を控えるなどの対策が必要なのだ。
■体を貫通する「ダツ」は光に突進するまた、自然には多様な生き物がいる。海ではサメに襲われるかもしれないし、山では熊やイノシシに襲われたり、毒蛇に噛まれるかもしれない。いずれも襲われた人が死亡した事例がある。
そんな危険な生物のなかでも、衝撃的なのが「ダツ」。ダツは全長1mほどの細長い魚で、鋭く尖った長いくちばしと鋭い歯がある。光に向かって猛スピードで突進する習性があるため、夜のダイビングや釣りでは、ライトを水面近くで水平に照らすことは絶対に避けなければならない。
突進してきたダツが体に突き刺さって失血死した事例や、首を貫通されて重傷を負った事例が過去にある。