知ってる? 「慈しむ」と「愛する」の違い (1/4ページ)
みなさんは「慈しむ」と「愛する」の違いが分かりますか?
文章を書く時や他人に何かを伝える際に、シーンによってどちらを使えば良いのか迷ってしまうことがあるかもしれません。
そこで今回は、「慈しむ」と「愛する」の意味と違い、使い分けのポイントを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
■「慈しむ」と「愛する」の違いとは
「慈しむ」と「愛する」の違いは、意味の範囲にあります。
それぞれの言葉の意味について、より詳しく見ていきましょう。
◇「慈しむ」は「自分より弱いものに対し愛情を注ぎかわいがること」
「慈しむ」を辞書で調べてみると、次のような意味があります。
いつくしむ【慈しむ】
(弱いものを)かわいがり大切にする。いとおしむ。「—・み育てられた子」
(出典:『岩波 国語辞典 第八版』岩波書店)
「慈しむ」は、対象をかわいがり大切にすることを意味するとともに、その対象が「自分より弱いもの」「目下のもの」であることが大きな特徴です。
◇「愛する」は「好きだという気持ちを持つこと」
一方、「愛する」には次のような意味があります。
あいする【愛する】
それに対して愛をそそぐ。 (ア)かわいがり、いつくしむ。心から大切に思う。 (イ)(特に男女間で)相手を恋い慕う。「—・する人と結ばれる」 (ウ)物事を強く好む
(出典:『岩波 国語辞典 第八版』岩波書店)
「慈しむ」に代表されるような、かわいがり心から大切に思うという意味から、異性に抱く特別な感情、そして「山登りを愛する」というような「格別に好んでいる」状態を表すまで、比較的幅広い用途があります。
また、「愛する」にも「愛情を注いで、大切にする」という意味合いがあるので、「慈しむ」は「愛する」の中に含まれる1つの表現と捉えることができるでしょう。