成層圏を除湿すればよくない?地球温暖化を防ぐ新たなアイデアを提唱する科学者 (2/4ページ)
シュワルツ氏らの研究によるなら、もしも水蒸気の3%を除湿できれば、地球全体で冷却効果が発揮されるという。
今回の研究では、NASAが行ったATTREX(Airborne Tropical TRopopause EXperiment)の観測データから開発したモデルで、成層圏の除湿に必要な氷晶核粒子の量と、その結果を予測している。
その結果、このアイデアは確かに地球温暖化の緩和に役立つだろうことが明らかになっている。
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photo by iStock・気候変動への挑戦: 技術的課題の克服
アイデアを実行するためには、まだいくつもの技術的な課題がある。それでもシュワルツ氏はやらない理由はないと考えているようだ。
「私たちは、それが勝利につながると確信しています。何かまずいことになるわけではないし、具体的にやるべきこともわかっています」
これまでの研究では、それが実行不能で、あきらめるべきだと告げるものは何一つ見つかっていないのだという。
成層圏は地表から10~50kmの上空に広がる大気の層だ。その高さを飛べる飛行機はあるが(なにせ成層圏ディナークルーズが企画されるくらいだ)、氷晶核を撒くための技術はこれから開発せねばならない。
またそれによるリスクや予期せぬ影響があるかどうかを知るために、今後も研究を続ける必要がある。
それでも温暖化に対応する安全な方法があるなら、試してみない手はないとシュワルツ氏は話す。
彼はまた、この方法がCO2がもたらす温暖化の70分の1程度しか冷却しないため、「CO2の問題を解決するわけではない」と述べている。