成層圏を除湿すればよくない?地球温暖化を防ぐ新たなアイデアを提唱する科学者 (1/4ページ)
[画像を見る]
アメリカの研究者が新しい地球温暖化防止のアイデアを提唱している。大気に氷の核となる粒子を成層圏に撒いて、除湿しようというものだ。
それによって大気中の水蒸気が減ると、そこにこもる熱が少なくなる。だから地球全体が冷えることになるというのだ。
『Science Advances』(2024年2月28日付)に掲載された研究では、それが効果的であるだけではなく、今の時点で特に悪影響もないという。果たしてこのジオエンジニアリングは、本当にうまくいくのだろうか?
・成層圏に氷の核をまき、地球の大気を除湿
米国海洋大気庁地球システム研究所のジョシュア・シュワルツ氏は、「それほど複雑なアイデアではありません」と語る。
このアイデアは特効薬でも、誰も知らない魔法のやり方でもないが、正しい方向へ向けて行動するための、選択肢の1つなのだという。
地球の大気に含まれる水蒸気は、温室効果ガスとして働く。太陽からの放射線を吸収して、そのエネルギーを地表に放つからだ。
そこで、氷形成の核となる微粒子(氷晶核)を成層圏に撒こうというのが、今回のアイデアだ。これによって水蒸気が凝縮して氷になれば、そこに捕らえられる熱が減る。