日本人の9割が知らない!生涯現役「ビンビン食材」のトリセツ (4/5ページ)
●低カロリーでアスリートも体作りに
「牛、豚、鶏肉の中で最も低カロリーなのが鶏肉。特に、ささみとムネ肉中心の食事は、アスリートが体作りに実践していますよね。
価格は安いですし、健康のためにも、肉は鶏肉中心とし、たまに牛、豚をとることをオススメします」(前出の平地氏)
■魚はお刺身で
お次は、魚。水分が飛ぶ分、うま味が濃縮される焼き魚は美味だが、栄養重視なら別の食べ方がいいようだ。
「魚に含まれる血液サラサラ成分のDHA・EPAは熱に弱いので、生、つまり刺身で食べるのがベターです。
とはいえ、体を冷やすうえに食中毒のリスクがあるので、漢方的にはシソの葉や、カツオならショウガを合わせて食べるなどしてください」(同)
●シソは漢方の成分にも
特にシソには殺菌作用に加えて体を温める効果もあり、漢方薬の成分にもなっているほどだ。
一方、カツオのたたきは皮のところをあぶっているが、これは硬い皮の部分を柔らかくし、かつ風味豊かにすることに加え、保存効果(食中毒防止など)もあるという。
■卵は半熟で食べる
最後は、「完全栄養食」と言われる卵。平地氏は半熟で食べるのを勧める。
「生卵の卵白には、肌や髪の毛を守るビタミンの一種、ビオチンの吸収を阻害するアビジンという成分が含まれていますが、半熟にするだけで、そのアビジンの作用はなくなります。
一方、完全に火を通した玉子焼き、ゆで卵は、胃腸に負担がかかるので、その点からも半熟がいいですね」
食べ方をひと工夫して、健康な生活を!
■納豆やホウレンソウ、シラスも
●納豆は25回かき混ぜる 食べる前に25回以上かき混ぜると、粘りが強くなる。その粘りが、血流改善などに効果がある納豆酵素(ナットウキナーゼ)が胃酸で溶けるのを防ぎ、うま味も増す。