ドラキュラ公「ヴラド3世」が血の涙を流していた証拠を発見。手紙の科学分析で明らかに (2/4ページ)

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1475 年にヴラド3世が書いた手紙 / image credit: Analytical Chemistry、2023・血の涙を流すヘモラクリアの症状があった可能性
 手書きの手紙の場合、書く者はその紙に必ず手を触れる。まず指で紙の表面に触れ、手のひらの下部を紙の上に置き、文字を書くはずだ。

 その結果、皮膚からさまざまな化学物質の微粒子が紙に付着する。研究チームは、手紙になにが付着しているのかを探し、それらがどこからついたものなのかをたどった。

 紙を損なうことなく、付着物を採取するために、手紙にエチレン酢酸ビニルのパッチを貼り付けた。

 そして、得られた物質を質量分析してみると、500種以上のペプチドの残留物が見つかり、さらにその中から、ヒト由来のペプチド100種を絞り込んだ。

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(a) 1475年8月4日付のヴラドの手紙。生物学的物質を採取するため、エチレン酢酸ビニル(茶色いパッチ)が 貼られている。 (b)UV照射にさらすと、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファンがくっきりと浮かび上がった / image credit: Analytical Chemistry (2023).

 ここから、細胞機能や臓器を損なう遺伝子疾患「繊毛病」や、気道や皮膚に支障をきたす可能性が高い炎症性疾患の証拠が見つかった。
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