さわのモデルは誰?赤痢の怖さ、道長と倫子は子沢山…大河ドラマ「光る君へ」3月24日放送振り返り (2/7ページ)
そう面識もないのにグイグイ距離を詰めてきたり、弟の藤原惟規(高杉真宙)といい感じになっていたり……父親から何もさせてもらえなかったということから、いいところのお嬢さんっぽいですが、一体何者なのでしょうか。
創作キャラかと思いきや、どうやら平維将(たいらの これまさ)の娘と思われます。
紫式部の歌集『紫式部集』に、こんなやりとりがありました。
筑紫(九州)へ行く人の娘が、紫式部にこんな和歌を贈ります。
西の海を おもひやりつつ 月みれば
ただに泣かるる ころにもある【意訳】これから向かう九州がどんなところかと思いながら月を見上げると、ただ涙が出てしまうのです。
これに対して、紫式部の返歌がこちら。
西へ行く 月のたよりに たまづさの
かきたえめやは 雲のかよひぢ【意訳】あなたが遠く九州へ行ってしまっても、決して手紙を書きますからね。空を行き交う雲に乗せて届けます。
この「筑紫へ行く人」が平維将である確証はないものの、赴任時期や親戚関係(維将の妻は式部の伯母=その娘とは従姉妹同士)などからそのように考える説があるそうです。
ちなみに劇中では存在が割愛されていますが、紫式部には亡き母の代わりに自分を育ててくれた姉(藤原為時長女)がいました。
姉はほどなく世を去ってしまい、寂しい思いをしていた時期に親しくなったと言います。
離れ離れになってしまった後、二人の再会がかなうことはありませんでした。