「大雨の中、迷子になってしまった小1の私。開店準備中の中華料理屋にずぶ濡れで飛び込むと、店のオバサンが...」 (1/3ページ)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Yさん(50代女性)
小学1年生だったYさんは、友達の家からの帰り道が分からなくなってしまった。
ひどい雷雨でずぶ濡れになった彼女が、助けを求めて近くの中華料理屋へ飛び込むと......。
<Yさんの体験談>
現在52歳の私が小学校1年生のときのこと。
当時都内に住んでいた私に、小学校に上がってから初めて大親友と呼べる友達ができて、彼女の家に遊びに行きました。
帰り道が分からず...彼女の家は学校とは正反対でしたが、行きは彼女に案内されて一緒に行ったので迷うことはありませんでした。
しかし、帰りは一人だったため、帰り道が分からなくなってしまいました。
たった1、2キロの距離でしたが、かなりの雷雨であたりが暗くなっていたせいもあると思います。
歩き回ってずぶ濡れになり、子どもの足ではもう限界でした。
でもここがどこなのか自分ではさっぱりわかりません。
泣きながらも子供心に「そうだ、お店の人に道を聞こう」と考えた私は、思い切って通り沿いにあったある中華料理店の引き戸を開けました。
開店準備中だったけど...まだお店は開店準備中でしたが、お店のおばさんがタオルを貸してくれてテーブルにつかせてくれました。幸い覚えていた自分の家の電話番号を伝えると、電話をして、「こちらでお預かりしています」と連絡してくれたのです。温かい飲み物も出してくださいました。