「推しが尊い」ってどういう感情なの? 2人の"推し本"著者が語り合ったこと。 (1/3ページ)

東京バーゲンマニア

「推しが尊い」ってどういう感情なの? 2人の"推し本"著者が語り合ったこと。

今、「推し」をテーマとした本が目白押しです。2024年3月21日、『推し問答! あなたにとって「推し活」ってなんですか?』(東京ニュース通信社)の著者・藤谷千明さんと、『「推し」で心はみたされる? 21世紀心理的充足のトレンド』(大和書房)の著者・熊代亨さんのW刊行記念トークイベントが、東京都・下北沢の本屋B&Bでおこなわれました。

藤谷さんは、東京バーゲンマニアのインタビュー連載「好きってなんなん?」の第3回に、熊代さんは第4回に登場し、それぞれ「推し」や「好き」について語っていただきました。そんな2人の化学反応を見逃すわけにはいきません。編集部員も会場に駆けつけました。

この2人での対談は初めてとのことですが、関心のある話題が似ているからか、抜群のコンビネーションで2時間たっぷり語り尽くしました。その模様を一部お届けします。

「推し」という言葉に戸惑いも

ライターの藤谷さんは、25年以上ヴィジュアル系バンドのファンで、『推し問答!~』ではアイドルやお笑いなどさまざまなジャンルのオタクの話を聞いています。一方の熊代さんは、精神科医として働くかたわら、ゲームやアニメのオタクとしての発信をブログで続けています。

イベントのテーマは、「よく推し、よく推され、よく生きる」。対談は、それぞれの本の中で使われている「推し」という言葉の意味が違うのでは? という話題から始まりました。熊代さんの『「推し」で心はみたされる?』には、上司など身の回りの人も推してみると、人間関係がよくなったり自分が成長できたりすると書かれています。ところが藤谷さんは、身の回りの人に「推し」という言葉を使うことにピンとこないそう。

「自分と違うフィールドにいる人を、対価を払って推すというのが自分のイメージに近いです。『バイト先の推しが~』なんて言葉を聞くと、それはただの好きな人では? と思うんですよ」(藤谷さん)

とはいえ現に、身の回りの人に「推し」という言葉を使っている人も少なくありません。それだけ「推し」という言葉が広がっているのだろうという流れで、2人が「推し」という言葉に出合った頃の話へ。

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