わが子を「守る」or「護る」、あなたはどっちを使う? (1/3ページ)
「守る」と「護る」は読み方が同じで、一般的には「守る」が使われます。しかし、シチュエーションによっては「護る」を用いる方が効果的な場合も。
今回は、「守る」と「護る」の違いと使い分けのポイントを解説します。
■「守る」と「護る」の違いとは?
まずは、「守る」と「護る」の言葉の意味を説明します。
◇「守る」と「護る」は基本的に同じ意味
「守る」と「護る」は辞書では1つの言葉として説明が記載されています。
まもる【守る/護る】
(1)侵されたり、害が及ばないように防ぐ。
(2)決めたことや規則に従う。
(3)相手の攻撃に備え、守備する。
(4)目を離さずに見る。みまもる。
(5)様子を見定める。
(出典:『デジタル大辞泉』小学館)
「守る」も「護る」も基本的には、人や物に危険が及ばないようにトラブルを防ぐことを意味します。
他にも、今既にあるものが悪い方向へと進まないように状態を保つといった意味合いもあります。
◇使い分ける時のポイントは「大切であることを強調したいかどうか」
「守る」と「護る」は同じ意味を持っていますが、伝えたいニュアンスによって使い分けることが可能です。
判断のポイントは、守りたい対象が大切であることを強調したいかどうか。
一般的には「守る」を用いれば間違いありませんが、特定の何かを自分の力を持ってかばおうとする姿勢を表現したい場合は「護る」を使うのが効果的です。例えば、わが子などがその対象に該当するでしょう。
一方、「守る」は物や人を自分の力で危険から防ごうとするだけでなく、既にあるルールを破らないことも意味に含みます。そのため、友達との約束や誰かを見守るといったシーンでは「守る」を用いるのが適切でしょう。