あなたの「枕」は大丈夫?実は”魂が納まる蔵”だった「枕」にまつわる怖いお話【後編】 (2/5ページ)
武蔵国花川戸のあたりには「浅茅ヶ原」と呼ばれる、荒れ果てた土地がありそこには一軒のあばら家があり、老婆と美しい若い娘が二人で住んでいました。
浅茅ヶ原には陸奥国や下総国を結ぶ小道があったのですが周囲にはなにもない荒地で、そこを通りがかる旅人たちは、あばら家を訪れて老婆に一晩止めてくれないかと頼み込んでいたそうです。
快く旅人を泊めてあげる親切な老婆と娘に、旅人はすっかり気を許してくつろぎ、旅の疲れもあって深い眠りにつきました。その姿を陰から見ていた老婆は、残忍な鬼婆の本性を表します。
鬼婆は、寝床にあった石の枕で旅人の頭をかち割って惨殺してしまうのです。(天井から縄をつけた大きな石を頭めがけて落としたという説も)
旅人の懐と荷物から金品を強奪した婆は、亡骸を近くの池に投げ捨てるのでした。
老婆の鬼畜の所業をやめさせようとしていた娘でしたが、逆に激しく叱責されるだけ。老婆が殺した旅人はなんと999人になりました。
石の枕で惨殺した旅人が1000人目を迎えたとき…
ある日1000人目となる稚児があばら家を通りかかり泊めて欲しいと頼みます。
