あなたの「枕」は大丈夫?実は”魂が納まる蔵”だった「枕」にまつわる怖いお話【後編】 (3/5ページ)

Japaaan

老婆はいつものように快く稚児を泊めさせ、眠りについた頃を見計らい石の枕で頭を叩き割りました。

いつものように懐から金品を奪い、さて、亡骸を池に捨てようと引きずったところ、それが自分の娘だったことに気が付きます。

驚愕のあまりに腰を抜かす老婆。娘は我が身を犠牲にして老婆の鬼畜の所業を止めたのでした。

そこに、さきほどの稚児が現れます。稚児は、実は浅草の観音菩薩の化身で、老婆の行いを咎め娘の亡骸を抱いて消え去ったとか。老婆は自らの罪深さを恥じて池に身を投げ、その池は「姥ヶ池(うばがいけ)」と呼ばれるようになったそうです。

この話は、老婆が美しい娘を遊女にみたてて旅人を誘い込んだとか、娘が悲しげな表情で旅人に「泊まっていってください」と声をかけさせたとか、老婆は観音菩薩の力で竜と化して娘の亡骸とともに池深く潜って消えたとか、さまざまなパターンがあります。

この「浅茅ヶ原の鬼婆」は、江戸後期には浮世絵や芝居の題材にもなり、さまざまな作品も残されています。

歌川国貞。鬼婆に縋り付いて凶行を止める娘、頭上に石が吊るされている稚児。

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