ビジネスパーソンにとってアートが必須教養である理由 (1/2ページ)

新刊JP

ビジネスパーソンにとってアートが必須教養である理由
ビジネスパーソンにとってアートが必須教養である理由

米NYタイムズ紙の1面には毎日のように絵画、音楽、オペラなどアート情報が掲載され、読者である欧米のエリート層はそれを日常的にチェックする。欧米では感性や哲学的な思考の鍛錬としてのアートは、必須の教養なのである。

アートは宗教、民族性、歴史と分かち難く結びついていて、言葉にはない表現力と説得力を含んでいる。そこで、アートについての最低限の知識を知り、思考の材料として役立てるための1冊が『「アート」を知ると「世界」が読める』(山中俊之著、幻冬舎刊)だ。

◾️ビジネスパーソンはいかにアートに触れるべきか

本書では、著述家・ファシリテーターの山中俊之氏が、アートを目の前にして、いかに問いを立て、深い洞察を得るかについて解説する。

ビジネスパーソンにアートはどのように役立つのか。美術館に足を運び、「なんだか感性が刺激された。素晴らしかった」と満足したものの、結果として何がどのように仕事に役に立つのかはわからないもの。時間がない人ほど、直接的に仕事に関係のないことには無関心になる。結果、ビジネスパーソンの多くにとって、アートはせいぜい「趣味」でしかなく、仕事の「肥やし」とはあまり考えられていない。

ただ、山中氏は、アートにはビジネスパーソンにとって役立つ3つの効能があるという。

1.コミュニケーションツール
アートは、絵や音楽を介して人々が共通認識をもったり、一体感を得たりすることをうながす。また、ホモ・サピエンスによる最古のアートは洞窟に描かれたもので、3~4万年前にさかのぼると言われている。当時は狩猟と採集の時代で、洞窟アートは「この近くに大きい獲物がいる」というメッセージだったかもしれず、文字誕生前の情報伝達の役割を担っていたという説もある。

現代の人は言葉を通して物事を理解するが、母語や日常に用いる言語が違えば、微妙なニュアンスは伝わりにくい。その点、アートによる伝達は言語よりわかりやいとも言える。

2.心を動かす
アートは、感性を刺激して理解や気づきを与えるもの。

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