パプアニューギニア人はデニソワ人から受け継いだ特異な遺伝子が彼らの体を守っている (2/3ページ)
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photo by iStock・住む環境に応じて異なる遺伝子の突然変異
新たな研究では、海抜2300~2700メートルのウィルヘルム山に住む54人と、海抜100メートル未満のダル島に住む74人のゲノムを分析した
すると、デニソワ人から受け継がれたと思われる低地人の突然変異が、血中の免疫細胞の数を増やしていることがわかった。
一方、高地人には低酸素症の軽減に役立つ赤血球の数を増加させる突然変異が起こった。こうした突然変異現象は、ほかの高地環境に住む人たちにも起こっていて、珍しいことではない。
デニソワ人の遺伝子変異体が、マラリアを引き起こす寄生虫など、低地でのみ見られる病原体と闘うのを助けるGBP2というタンパク質の機能に影響を与えている可能性がある。
これら遺伝子は、病原体がはびこる低地で人々が感染症と闘うのを助けるために、進化の過程で選択された可能性があるという。
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今後、こうした突然変異がパプアニューギニアの人たちの血液にどのような変化をもたらすのか、明らかにしていきたいという。
そのためには、これら変異が見つかった遺伝子の活性にどのような影響を与えるかを調べる必要があるそうだ。
この研究は『Nature Communications』(2024年4月30日付)に掲載された。