パプアニューギニア人はデニソワ人から受け継いだ特異な遺伝子が彼らの体を守っている (1/3ページ)
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パプアニューギニアの人たちは、同じ民族でありながら高地と低地に分かれて住んでいたため、何千年も遺伝的に分離されてきた。
マラリアなどの感染症と闘うのに役立つ遺伝子をもつ低地人、低酸素症を軽減するのに役立つ遺伝子を持つ高地人とに分かれているのだ。
その遺伝子のいくつかは、絶滅したデニソワ人が持っていたものだという。
・パプアニューギニア人に受け継がれたデニソワ人の遺伝子
南太平洋にあるパプアニューギニアは、元々あったパプアとニューギニアが合併してできた国である。パプアニューギニアには多様な環境があり、そこに住む人々に異なる適応性を身に着けた。
「パプアニューギニアの人々は、5万年以上前にアフリカからこの島国に定住してきましたが、遺伝的にとてもユニークな民族なのです」と語るのはフランス国立科学研究センター(CNRS)の生物人類学者のフランソワ=ザビエル・リコー氏だ。
パプアニューギニアは山岳地帯が多く、高地では酸素の少ない過酷な生活を強いられる。
一方、低地ではマラリアなどの病原体がはびこり、40%が感染症で亡くなる。住民たちは高地と低地で大きく異なる環境に適応するため、それぞれ異なる突然変異を起こして進化してきた。
彼らはもっと古くから何万年もアジアに住んでいたデニソワ人と交雑した。その結果、パプアニューギニア人のゲノム中には最大5%のデニソワ人のDNAがあるのだという。