2023年は日本人留学生の数は前年対比218%。コロナ前の2019年比で83%まで回復。アジア地域への留学はコロナ前の数字越え。 (4/6ページ)
韓国は2019年の日本人留学生数が1,605人から、2023年は2,486人。マレーシアは2019年の481人から、2023年は893人まで急速に人数を増やし、コロナ禍からの復帰が遅かった台湾も2019年の1,119人から、2023年は1,191人(前年比では251%)とほぼコロナ前と同水準の人数が留学をしています。また、韓国への留学は語学留学を目的として留学する人が殆どですが、マレーシアや台湾への留学は大学学部留学の割合が非常に高くなっているという特徴があります。
【日本人留学生の今後の展望】
昨年の岸田内閣の閣議決定を受け、「2033年までに日本人学生の海外留学者数を全体で
50 万人にまで引き上げる」ことが政府の目標の一つになりました。
政府の資料によるとコロナ前の2019年時点での日本人留学生数を22.2万にとしているので、この50万人という数字は、2033年までの今後10年で、日本人留学生数をコロナ前の2倍以上にするという、非常に野心的な目標になっています。
このような中で、一般社団法人海外留学協議会(JAOS)は、日本人留学生の今後の展望を以下のようにまとめました。
1) 円安と物価高だが日本人留学生は今後も増加する
昨年来の歴史的な円安や先進国の物価高で、留学にかかる費用は高騰しています。にもかかわらず、2023年は前年対比218%で日本人留学生は増加しました。この増加傾向は2024年以降も続くと考えられます。その理由は以下にあると考えます。(1)政府が日本人留学生50万人目標の達成に向けて留学推進のための施策を強化し、それに伴う予算を増額する。(2)それによって奨学金や大学・高校主催の留学プログラムの留学費用への支援が増える(3)大阪万博2025や2030年開業予定の統合型リゾート(IR)、インバウンド需要を見越した外資系ホテルの日本進出などの産業界のニーズにより専門性の高いグローバル人材が求められている(4)留学費用が安いフィリピン、マレーシア、台湾、韓国、マルタなどの留学先の選択肢が増えている ことなどが挙げられます。