2023年は日本人留学生の数は前年対比218%。コロナ前の2019年比で83%まで回復。アジア地域への留学はコロナ前の数字越え。 (5/6ページ)
2) AI時代だからこそ実体験を伴う留学の価値が向上する
サムソンのスマホの最新機種には翻訳AI機能が掲載され、外国人との会話をサポートしてくれます。将来、AIは今まであった言語の壁をなくすことになるでしょう。また、海外にある情報や知見も日本にいながらAIを使って簡単に日本語で入手できるようになるでしょう。そんな中、わざわざ海外へ学びに行く必要があるのかという問いをよく聞きます。留学は単に言語習得やアカデミックな知識を得る手段ではありません。留学先国で生活しながら、新たな習慣や人間関係にリアルに触れて学んでいく体験です。そのようなリアルな体験で得られた経験や知見はAIでは決して代替できないものだと思います。故に、留学体験の価値は今後も向上すると考えられます。
3) 日本人留学生50万人目標達成における留学事業者の役割の重要性
政府が打ち出す、日本人留学生数を50万人にするという目標はコロナ前の日本人留学生の数の2倍以上という非常に高い目標です。教育未来創造会議の提言の中には様々な施策案が示されていますが、実際、30年以上前から、日本国内で一番大きく留学推進活動を日々行っているのは民間の留学事業者です。留学事業者である一般社団法人海外留学協議会(JAOS)の会員だけでも2019年には約8万人の学生を海外に送り出しています。また、国内大学や高校の留学プログラムの企画や運営業務なども危機管理や海外留学事情に精通する多くの留学事業者が携わっています。今後、政府が、留学推進活動や留学実現業務のプロである留学事業者を巻き込んだ施策を積極的に行っていくことが、50万人目標達成のキーになると思われます。
以上
【統計調査概要】
対象期間:2023年1月から12月
調査対象:JAOS加盟留学事業者40団体
■一般社団法人海外留学協議会(JAOS)とは
1991 年に留学事業の健全な発展と国内の留学啓蒙のために組織された機関。