「南海トラフ地震」戦慄のXデー【画像】「マグニチュード9級巨大地震」危険マップ (2/5ページ)
ただし、南海トラフ地震が近づくと、プレートの内部に歪みが溜まり、プレート内の岩盤が割れて地震が増えてきます。その意味では、この地震と南海トラフ地震との関連性はゼロではなく、長期的な意味での予兆、とも言えるでしょう」(前同)
注目すべきは、活発度を増すフィリピン海プレートの動きだ。南海トラフ同様、フィリピン海プレートが陸側に沈み込んでいる台湾東部では、4月4日のM7・7を皮切りに、同23日にM6&M6・3と、大きな地震が頻発している。
「南海トラフ地震が起きる前は、プレートの運動による歪みがプレート内部にも溜まり、そこで岩盤が割れて地震が発生します。
今回の豊後水道の地震も、その一つと考えられるので、“南海地震が近づいている証拠”とも表現できます」(同)
南海トラフの地震は過去、90〜150年間隔で起きている。前回の昭和南海地震から約80年を迎える今、危機が迫っていることは紛れもない事実だ。
「現在の日本は、地震の活動期です。46年に発生した昭和南海地震の約50年後、95年に起きた兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)を皮切りに、西日本でも次々に大きな地震が発生しています」(同)
「流体」の存在
同じく地震学を専門とする東京工業大学教授の中島淳一氏も、こう指摘する。
「すべての事例ではありませんが、過去の南海トラフ地震をさかのぼると、発生の10年から20年前に、内陸部で地震活動が活発になっているんです」
阪神・淡路大震災を起点にすれば、すでに30年弱が経過しており、日本列島は長きにわたる地震の活動期にさらされている状態だ。
不気味なことに、今年は元旦に起きた能登半島地震を皮切りに、すでに「震度5弱」以上の地震が20回以上も発生している。
その能登半島地震では「流体」の存在が注目された。流体とは、地下の岩盤内にある高温の水を指す言葉だ。
「地下10キロで300度の高温となる流体が膨張し、地表近くまで上昇して断層に入り込むと、潤滑油の働きをして断層を浮かせます。