こ、これは!?AIロボットによる全自動頭部移植手術が10年以内に実現するかもしれない

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こ、これは!?AIロボットによる全自動頭部移植手術が10年以内に実現するかもしれない
こ、これは!?AIロボットによる全自動頭部移植手術が10年以内に実現するかもしれない

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 え?こういうやり方?公開された映像を見るとまるでSF映画の世界だ。にわかには信じられないのだが、10年以内にAIロボットによる全自動の頭部移植手術の実現を目指して、開発が進められているという。

 開発を行っているのは、分子生物学者ハシェム・アル=ガイリ氏が設立したドイツ、ベルリンを拠点とする新興企業「BrainBridge(ブレインブリッジ)」だ。

 ディストピアな世界観を持つアル=ガイリ氏の最新のアイデアは、AIロボットで脳と体をつなげるというもの。

 その是非について議論する前に、まずはその内容を知っておこう。こういうのに慣れていない人は衝撃的なのかもしれないので、そこんところよろしくだ。

・AIロボットによる全自動の頭部移植をもくろむ科学者
 イエメン出身の分子生物学者で、科学コミュニケーター、映画製作者・プロデューサーであるハシェム・アル=ガイリ氏(33歳)は、、2022年に「EctoLife」という人工子宮を利用した赤ちゃん製造工場を提案したことで物議を醸した人物だ。

 アル=ガイリ氏が現在開発を進めているのは、AIロボットを使って、全自動で頭部を丸ごと移植する手術である。

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・頭部を胴体から切断し別の胴体に
 イーロン・マスク氏のニューラリンクが可愛く思えるようなアル=ガイリ氏が設立した新興企業「BrainBridge(ブレインブリッジ)」の目的は、不治の病や重度の障害を負った人々に新たな人生を与えることだ。

 そのために、患者の頭部を胴体から切断し、そこへあらかじめ用意された新たな胴体をつなぐ。

 レシピエント(移植希望者)の頭部に、ドナーから提供された胴体をつなぐのだから、胴体移植の方が適切なのではと思えるが、アル=ガイリ氏本人が頭部移植と呼んでいるので、ここではそう呼ぶことにしよう。

 頭部移植手術を担当するのは、数本のアームを持つAIロボットだ。

 AIロボットは、血管・神経・筋肉といった重要な器官を損傷しないよう精密に頭部を切断する。

 次に体から切り離された脳の機能を維持しつつ、速やかに新たな胴体の脊髄・神経・血管へとつなぎ直す。

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 このとき、切断された神経細胞をくっつけるために、独自の化学接着剤とポリエチレン・グリコールが使用されるという。

 アル=ガイリ氏は、こうした自身の最新のアイデアをSNSで次のように喧伝している。
世界初となる頭部移植システムのコンセプト、ブレインブリッジを発表できることを大変嬉しく思います。

先端ロボット工学と人工知能を統合し、頭部と顔面の完全な移植手術を実現します
・10年以内に最初の手術を予定
 どことなく不穏さを感じさせるアイデアだが、その目的は真っ当なもの。

 末期がん・麻痺・難治性の神経変性疾患のような、現在では治療不可能な病気に苦しむ患者に新たな希望をもたらすことだ。

 アル=ガイリ氏はすでにロードマップを提示しており、最初の手術は8年後を予定しているとのこと。このチャレンジを成功させるために、ブレインブリッジは最高の人材を採用していくそうだ。

 ただいきなり頭部移植が行われるわけではなく、まず脊髄手術からスタートし、それから頭部移植事業に移る構想であるようだ。

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Head Transplant Machine – BrainBridge

 頭と胴体の移植を実行しようと考えたのはアル=ガイリ氏が初めてではない。

 イタリアの医師セルジオ・カナベーロ氏は、この医学的なチャレンジに挑み、2017年に少なくとも遺体を使った頭部移植には成功した。・本当に実現可能なのか?
 なおブレインブリッジは、頭部移植だけでなく、若返りのような手術も計画しているようだ。若いドナーからもらった顔や頭皮の移植をして、その機能や容姿を回復しようというのだ。

 若い組織にこだわるのは、なにも美しさのためではなく、拒否反応のリスクを軽減するという狙いもあるそうだが、どことなくディストピア感がただよう話だ。

 そもそも胴体をどこから調達するのかという疑問もある。

 ブレインブリッジによれば、脳死患者のドナーを探すとのことだが、内臓だけでなく、身体も他人に渡していいという人(やその家族)はどれだけいるのか?

 いずれにせよ、ダークなSF映画のネタはまだあるということであるようだ。

References:BrainBridge – The World's First Head Transplant Machine Concept / Video: Head transplants performed by robots planned within the decade / written by hiroching / edited by / parumo



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