標的に強力な粒子ジェットを発射する「デス・スター」のようなブラックホールを16個発見 (2/5ページ)
これらデス・スター・ブラックホールは、スターウォーズに出てくる架空の宇宙要塞のように、旋回しながら新しいターゲットを狙っています(ボローニャ大学 フランチェスコ・ウベルトシ氏)
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この研究では、超大質量ブラックホールから放出されるジェットの方向と、その近くにある星間ガスにぽっかりと開いている空洞の調査が行われた。
空洞はジェットがかつて当たっていた場所だと考えられるので、ジェットの方向と空洞の位置から、ジェットの向きがどのように動いたのか確かめることができる。
こうしたジェットの方向転換は、百万~数千万年という時間をかけて行われる。
人間的にはとんでもなく長い時間だが、100億年も前から存在するブラックホールにとっては、まるで最新の戦艦のように俊敏な動きだ。
100万年でジェットの方向を変えるブラックホールは、ほんの数分で方向転換する新型戦艦のようなものです(ハーバード&スミソニアン天体物理学センター ゲリット・シェレンバーガー氏)
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ABELL 478銀河団とNGC 5044銀河にある超大質量ブラックホール。