ヒトの細胞を培養して作ったミニ脳を16個つなげて”生きたコンピュータ"を開発 (2/4ページ)
脳オルガノイドならば、目を再現したり、視覚刺激に反応させたりすることだってできる。
FinalSpark社の「ニューロプラットフォーム(Neuroplatform)」には、この脳オルガノイドが生きたまま実装されている。
16個の脳オルガノイドには特殊な電極がつながれており、これを介して、その神経活動がデジタル情報に変換されるのである。
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走査型電子顕微鏡で撮影した脳オルガノイドの画像 / image credit:FinalSpark・膨大な電力を使用するAI開発に優れた力を発揮
コンピュータをあえて生体組織に変えるメリットは、先述したようにシリコンベースのものに比べて、エネルギー効率が圧倒的に優れていることだ。
それは排出される温室効果ガスもまた少なくてすむということだ。クルティス氏によれば、これこそが生きたコンピュータの魅力的なところであるという。
今日、社会変革の原動力となっているAIだが、これをトレーニングするには膨大な計算リソースが必要になる。地球温暖化の抑制が急務である現代社会においては、この点がAI開発の大きな障害となりかねない。
そこで圧倒的に省エネな生体コンピュータを利用することで、このハードルを克服するのだ。