ヒトの細胞を培養して作ったミニ脳を16個つなげて”生きたコンピュータ"を開発 (1/4ページ)
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ミニ脳とは、実験室で人間の脳組織を培養して作った「脳オルガノイド」のことだ。スイスの企業は、脳オルガノイドを連結させ、生きたバイオコンピュータの開発に成功したという。
世界初となるバイオコンピュータは、16個のヒト脳オルガノイドで構成されたバイオプロセッサで機能する。
その最大の強みのひとつは、一般的なコンピュータの100万倍も省エネなことだ。そのおかげで、膨大な電力を必要とするAI(人工知能)の研究などにはピッタリであるという。
かねてから未来のコンピューターは人間の脳細胞で動くようになるかもしれない、と言われていたが、着実とその時が近づいているのかもしれない。
・ヒト脳オルガノイドを連結させたバイオコンピューターの利点
スイスを拠点とするバイオコンピューティング企業「FinalSpark」の科学者で戦略アドバイザーのエウェリナ・クルティス氏は、この生きたコンピューターについて「最大の利点のひとつは、神経細胞がデジタル・コンピュータよりもはるかに少ないエネルギーで情報を計算できること」と説明する。
生きている神経細胞は、現在一般的なデジタル・プロセッサーの100万分の1のエネルギーしか使用しないと推定されている(エウェリナ・クルティス氏)生きたバイオ・コンピューターを構成するのは、人間の幹細胞から作られたヒト脳オルガノイド、ミニ脳だ。
オルガノイドとは、幹細胞から作られるミニチュア臓器のこと。ミニチュアといっても、きちんとした三次元構造があり、本物の臓器と同じように機能する。