人間の素材となる重元素を生み出したのは宇宙最大の爆発ではない。未知なる発生源があるはずだ (2/5ページ)
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ブラックホールへと崩壊する星から放出される粒子のジェット/Nasa Goddard Space Flight Center・短いガンマ線バーストでは十分な量の重元素が生成されない
ガンマ線バーストは、大きく分けて「長いガンマ線バースト」と「短いガンマ線バースト」の2種類がある。
長いガンマ線バーストは、2秒よりも長く続くガンマ線バーストで、その多くは寿命が尽きた星が超新星爆発を起こし、崩壊してブラックホールになるプロセスに関係していると考えられている。
もう一方の短いガンマ線バーストは、2秒未満しか続かないものだ。その原因はコンパクトで高密度の2つの中性子星の衝突だとされ、それを裏付ける現象が実際に観測されている。
2017年8月、米国にある重力波検出器「Ligo」と「Virgo」が、衝突寸前の2つの中性子星からやってきたと思われる信号を検出。その数秒後、同じ方向からガンマ線バーストがやってきた。
「GRB 100817A」と命名された短いガンマ線バーストに天文学者は大騒ぎとなり、それからの数週間にわたり、地球上のほぼすべての望遠鏡がそちらに向けられることになった。
こうした観測では「キロノヴァ」という超新星爆発の小型バージョンのような現象が観測されている。重要なのは、このキロノヴァから軽い元素のほかに、さまざまな重元素が生成されたことを示すサインが見つかったことだ。