人間の素材となる重元素を生み出したのは宇宙最大の爆発ではない。未知なる発生源があるはずだ (3/5ページ)

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 そもそもキロノヴァはなぜ鉄よりも重い元素を生成することができるのか?

 それは「r過程」というプロセスが起きるからだ。これによって、鉄のような重い元素の原子核が短時間のうちにたくさんの中性子粒子をキャッチする。

 すると質量が急増して、より重い元素が生成される。このプロセスはある意味地球に生命をもたらしたと言える。重元素は生命を構成する上で重要な素材だからだ

 r過程が進行するには、高密度・高温・大量の自由中性子といった適切な条件が揃わねばならないが、ガンマ線バーストやキロノヴァならばそれらを満たすだろうと考えられるのだ。

 だがこの理論には問題もある。それはGRB 170817Aを引き起こしたような中性子星の衝突など滅多に起きないということだ。

 それほど珍しいのなら、宇宙にたっぷりと存在する重元素がこれによってすべて作られたとは考えにくいかもしれない。

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photo by iStock・長いガンマ線バーストも重元素は生成されない
 では長いガンマ線バーストが重元素の供給源である可能性はないのだろうか?

 実際にそれを検証した最近の研究がある。その研究では、2022年10月9日に観測された長いガンマ線バースト「GRB 221009A」が分析された。
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