「元寇」は北海道や沖縄でも起きていた!実は”神風神話”もフィクション?近年の歴史解釈を紹介 (3/4ページ)
侵攻範囲が琉球にも及んだのも不思議なことではありません。
現在の教科書はすでにこのことを反映しており、「…アイヌの人びとのうち、サハリンに住んでいた人びとは、モンゴルと交戦しており、モンゴルの影響は広く日本列島におよんでいった」(『詳説日本史B』山川出版社)と説明しています。
現代の教科書では、世界史の動向と絡めて日本史を説明するという傾向が強いです。
「伝説」も「笑い話」も信用できないまた、これは教科書に限らず一般的な知識としても知られるようになってきましたが、いわゆる元寇で「暴風雨で元軍が引き上げた」というある種の伝説も、最近はフィクションとして認識されるようになってきました。
モンゴル遊牧民のゲルの中のチンギス・ハン。彼が当時のモンゴルの強さの基礎を作った
もともと元側の記録では、撤退開始が先で、暴風雨が後だからです。
モンゴルは暴風雨で撤退を余儀なくされたのではありませんでした。日本の武士の巧みな作戦でモンゴル軍が苦戦し、撤退を決定した、というのが本当のとことだったのです。
暴風雨で退散したというホラ話の出所は、貴族です。彼らは、貴族や天皇の祈禱によって元を撃退できたのだ、と自慢していました。