その数なんと2143組!インドで行われた合同結婚式がギネス世界記録達成!
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集団結婚式とか合同結婚式と聞くと、某宗教団体で行われているシーンが思い浮かぶかもしれない。
宗教上の理由で、その宗教団体の中で……ならまあわかる気がする。だがインドではなんと、違う宗教のカップルたちが一堂に会する合同結婚式が行われていた。
しかもこの結婚式は「12時間以内に結婚したカップルの最多記録」というギネス世界記録を打ち立てたのだ。
・合同結婚式で2,143組の新婚カップルが誕生
この記録は昨年5月26日、インドのラージャスターン州バランで開催された合同結婚式で樹立された。
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image credit: Guinness World Records
この結婚式は「社会の阻害された層に奉仕する」ことを使命とする団体、シュリー・マハービール・ゴーシャーラー福祉研究所が主催したものだ。
もともとギネス記録を目指したわけではなく、恵まれない人々の結婚を支援しようというのが趣旨とのこと。
インドでは結婚式には莫大なお金がかかる。衣装や料理、鳴り物入りの出し物を用意しなくてはならないし、日本と違って招待客だけにご馳走すればいいわけではない。
その後の新生活にだって家財道具なりなんなりの準備が必要なわけで、貧しい若者たちにとっては結婚生活自体の前に、結婚式が高いハードルとなってそびえ立っているのだ。
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image credit: Guinness World Records
・ヒンドゥー教徒・イスラム教徒が一堂に会しての結婚式
この日、会場には結婚衣装に身を包んだ2,143組のカップルが登場。この合同結婚式は「すべての宗教」を謳っており、ヒンドゥー教のカップルもいればイスラム教のカップルもいる。
彼らは一つの会場で、それぞれの宗教の伝統にのっとり、それぞれの宗教の司祭や僧侶によって儀式が行われたのち、役人によって結婚証明書が発行される。
例えばヒンドゥー教徒なら、互いに首にかけた花輪を交換し、聖なる火の周りを7回回る「サプタパディ」という儀式を行って、神々に祝福され正式な夫婦となるのだ。
今回、全員がこの儀式と手続きを完了するのに、6時間もかからなかったという。2013年にイエメンで記録された「963組が24時間以内に結婚した」というギネス記録を、軽く塗り替える快挙となった。
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image credit: Guinness World Records
この日、会場には新郎新婦やその親族のほか、数千人もの人々が参列して、新しい夫婦の誕生を祝った。
インドの結婚式では、招待客でなくても会場に来た人たちには食事がふるまわれる。主催した団体では、もちろん会場にやって来た全員分の食事を提供したそうだ。
さらに各カップルには、花嫁のための宝石類、マットレスや寝具、テレビや冷蔵庫などの家電、キッチン用品など様々な贈り物が贈られた。
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・伝統が阻む女性の「幸せな結婚」
今回の結婚式が行われた地域は、経済的に非常に貧しく、インド政府によって「後進地域」と認定されている場所だ。
さらにラージャスターンでは、花嫁にダウリー(ダヘーズ)と呼ばれる持参金を要求する伝統が根強く残っており、婚家の期待通りのダウリーを支払えなかった場合、虐待を受けたり殺害されたりといった事件が今も後を絶たない。
インドの国家犯罪記録局によると、2020年の1年間で、7,000人近い女性たちがダウリー絡みで殺害された。この数字は1日あたり約19人にも上る。
また、ダウリーが原因で自殺した女性の数も、1,700人以上に達するという。中には末の妹が結婚する際のダウリーを残すために、姉たちが心中するという痛ましい事件も起きている。
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image credit:Pixabay
政府もこの状況の改善に努めているが、農村部などではこの習慣がまだ根強く残っており、若い世代の結婚を妨げているのだ。
主催者のシュリー・マハービール・ゴーシャーラー福祉研究所は、2002年の設立以来、恵まれない女性の結婚を支援し続けている。
同研究所では、今回のギネス世界記録が、インドはもちろん海外で同様の活動を続けている人々の励みになることを期待しているそうだ。
References:Record-breaking mass wedding sees 4,286 Indians make ultimate commitment / written by ruichan/ edited by parumo
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