宇宙からやって来た卵かな?ゼリー過ぎるオオマリコケムシにアメリカ人が恐怖(本体が出てきます)
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ぷにょぷにょな上につぶつぶという、人によってはトラウマになりそうな見た目の外肛動物「オオマリコケムシ」。
以前「龍の鼻くそ」と紹介したら、ここの匿名処理班の面々にはかなり受けていただいたクリーチャーである。
今回、アメリカのオクラホマ州で、巨大なオオマリコケムシが発見された。この夏には大発生するかも?との警告に、現地の人たちは戦々恐々としているようだ。
・宇宙からやってきた卵?
オクラホマ州の野生動物保護局によって公開され、「エイリアンの卵かよ」と話題になった今回の画像。確かにパッと見ただけでは、両生類とかタニシとかの卵かと一瞬思ってしまうかもしれない。
だがこいつはオオマリコケムシという、我らが地球原産のクリーチャーである。いわゆる外肛動物の仲間で、球状に見えるのは1.5㎜ほどの小さなポリプ体(個虫)が集まって形成された群体だ。
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image credit:Facebook
ぷるんぷるんの部分は、1匹1匹のポリプ体が分泌した寒天状の物質。この寒天室の周りにポリプ体が集まって、大きなひとつの群体がつくられているらしい。
一つひとつのポリプ体はこんな形をしているそうだ。
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オオマリコケムシ(Pectinatella magnifica)の個虫・大きくなると数mにも達するとか
群体の直径は通常数十cm程度。房状にどんどん増殖していき、最大ではなんと2.8mに達する巨大な群体が発見された記録もあるんだそうだ。
今回、オクラホマ州のマギー・クリーク貯水池で発見されたオオマリコケムシは、増殖を重ねて5段くらいの房に成長したかなりデカいヤツ。
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彼らが群体を形成するのは、水中にいる微生物などを漉しとって食べるのに、まとまっていた方が効率が良いかららしい。この濾過の過程で、水をキレイにしてくれる働きもあるんだとか。
日本では外来種として嫌われがちなオオマリコケムシであるが、在来種として暮らしている現地では、水を浄化し貝や魚たちの餌となるなど、生態系の中で重要な役割を果たしている生き物なのだ。
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・動物なのに「発芽」して増えていくだと?
彼らの繁殖方法には有性生殖と無性生殖の2種類がある。無性生殖の場合、茶色いゴマ粒のような休芽を放出して繁殖するのだが、この休芽はいわば自分自身のクローンを閉じ込めた種のようなものらしい。
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KeszeicsAranka, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
乾燥や低温にも強いため、寒くなるとこの休芽を放出して冬を越し、暖かくなると「発芽」して個体を増やしていくんだそうだ。
この休芽の状態でいろんなものに付着してあちこちに運ばれ、分布を広げているようだ。最初に日本に入り込んだのも、この休芽の状態だったのかもしれない。・落としたらパックリ割れて寒天に
このオオマリコケムシ、意外と脆くて、水から揚げると簡単にバラバラになってしまうみたいだ。うっかり割ってしまった映像を見つけたので、下の動画も見てもらいたい。
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淡水コケムシ : Pectinatella Magnifica ~ Twin Cities Adventures
透明でキレイな、ぷるんぷるんのゼリー状になっているのが、良くわかってもらえるんじゃないだろうか。
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ところで以前の記事で、このオオマリコケムシを実食した猛者を紹介したんだが、今回ググってみたら「食べてみた」系の動画がけっこう出てきたので驚いた。
ウィキペディアには食べても毒はないが、ふつうオオマリコケムシは食用にはならないとある。
どんな菌が混入しているのかわからないし、体を張ってまで食べるものじゃないし、おいしく調理するのはプロ以外は無理そうなので、良い子のお友達は真似をしないようにね。
References:Bizarre 'alien egg pods' are dragged out of an Oklahoma lake causing locals to 'freak out'... do YOU know what they are? / written by ruichan/ edited by parumo
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