大久保利通は本当に悪徳政治家なのか?実は清廉な人柄だったことを示す数々の証拠がこちら (5/5ページ)
それによると彼は、明治元年から30年までを「創業期」「内治整理・殖産興業期」「後継者による守成期」の三期に分けて考えていました。
これまでの10年間は創業期であり、現在進行中の10年間は内治整理・殖産興業期です。そして次の10年間が後継者による守成期だという考え方です。このうち第2期までは、彼自身が力を注ぎたいという抱負を持っていました。
そこで「国費を無駄遣いしている」という指摘も出てきたわけですが、実は大久保は予算のつきにくい公共工事に私財を投じ、そのために借金を抱えていました。その額は現在の価値で約1億円もあったというから驚きです。
やりかたには褒められない面もありましたが、日本の将来を考える姿勢は、西郷や木戸に負けていなかったと言えるでしょう。
従来のエンタメ作品でも、大久保利通は悪役として描かれがちでした。しかし彼は実は政治家としても私人としても清廉な人柄だったのです。
参考資料:日本史の謎検証委員会・編『図解最新研究でここまでわかった日本史人物通説のウソ』彩図社・2022年
画像:photoAC,Wikipedia
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