空飛ぶ勇姿を見たかった…幻の日本海軍機・仮称H式艦上戦闘機はいかに開発されたのか【日本航空史】 (4/4ページ)

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当局が要求している水準のギリギリ、試験で言えば合格点ギリギリの70点くらいを狙うのがちょうどいいのさ」

とは多分言ってないでしょうが、海軍当局だって、限られた予算の中でオーバースペックな機体など求めてはいませんでした。

ましてそのスペックゆえに肝心な戦闘能力が低下しては、元も子もありません。

中島飛行機はその辺の感覚やノウハウを持っていたようで、めでたく採用されたのでした。

現代にも通じそうな教訓ですね。

仮称H式艦上戦闘機・基本データ 完成:昭和2年(1927年) 開発:愛知時計電機航空機部(後の愛知航空機) 製造:ドイツ・ハインケル社 機種:艦上戦闘機 機数:2機 所属:大日本帝国海軍 実績:不採用(不就役) 主要諸元 乗員:1名 全長:7.64 m 全幅:10.80 m 全高:3.40 m 主翼面積:35.32 m2 自重:1,275 kg 全備重量:1,830 kg 形状:複葉機 材質:木製骨組+帆布・合板張り エンジン:三菱 イスパノ・スイザ 水冷V型12気筒(最大560 hp) × 1
※もう一機はBMW-6a(最大700 hp)エンジンを搭載 最大速度:250 km/h 巡航速度:167 km/h 実用上昇限度:6,250 m 航続距離:1,233 km 武装:
・7.7mm固定機銃 × 2
・30kg爆弾 × 2 終わりに

三菱航空機が開発した鷹型試作艦上戦闘機。不採用ではあったが、日本人が開発設計した初の艦上戦闘機である(画像:Wikipedia)

今回は幻の海軍機・仮称H式艦上戦闘機について紹介しました。

子持ちシシャモみたいなシルエットが、大空を雄飛する姿を見てみたかったですね。

零戦をはじめとする名機の影には数々の失敗があり、彼らの試行錯誤についてもスポットライトを当てられたらと思います。

参考文献

野沢正『日本航空機総集 愛知・空技廠篇』出版協同社、1959年1月

日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan

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