二重鎖DNA(dsDNA)をヒト表皮細胞に導入することによって細胞老化が誘導され、そのメカニズムにATRが関与していることを日本生化学会近畿支部例会で発表 (3/5ページ)
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SASPの代表例としてIL-6とIL-8のmRNA発現量を定量的PCR法によって検討した。SA-β-Gal活性およびγ-H2AX発現と同様にIL-6とIL-8のmRNA発現量はdsDNAを表皮細胞に導入することによって有意に増加した(図3)。
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以上の結果より、dsDNAの表皮細胞への導入は細胞老化を誘導することが示唆された。
■dsDNA導入で引き起こされる細胞老化へのATRの関与
ataxia telangiectasia and Rad3-related (ATR)はDNA損傷時に活性化されることが知られているセリン/スレオニンキナーゼでp62などをリン酸化することが知られている。ATRのdsDNA誘導細胞老化への関与を検討するために市販されているATRの阻害剤AZ20を用いて実験を行った。
dsDNAによって亢進したIL-6とIL-8のmRNA発現はAZ20を添加することで有意かつ用量相関的に抑制された(図4)。