日本酒の“利き酒”で自己分析! 名酒『久保田』を飲み比べてみて分かったこと (3/4ページ)
香りの強い燻製や魚系のおつまみにもぴったりフィット。食材の臭みが飛び、おいしさを引き立ててくれる実感がありました。
◇日本酒の概念を覆す華やかさ。『久保田萬寿 自社酵母仕込』
続いては久保田随一の高級酒『久保田萬寿 自社酵母仕込』。こちらはかなり華やかな香りで、白桃のような芳醇な香りを鼻から楽しむことができました。一口含むと……日本酒の概念が変わるはず。口中香がふわっと広がり、飲み物を飲んでいるというより、香りを飲み込んでいるような感覚に。喉に残るようなカッとする残味は全くなく、口の中で柔らかく甘みが溶けていくような味わいに、思わず脱帽です。
◇夏にぴったりな爽やかな味『久保田翠寿』
最後は、夏季限定で発売されるという『久保田翠寿』。翠寿は加熱殺菌を一切せず、低温で貯蔵することで、爽やかさが際立っている大吟醸の生酒です。香りは華やかで、キリッとしたフルーツの香りを楽しむことができるのですが、意外にも味は軽く、残味も早めに消えて香りを長く楽しむことができました。しょっぱいおつまみにも合いましたが、夏のフルーツと一緒に楽しみたくなるような味わいです。
利き酒を楽しんでみると、自分の好みが自然に見えてきます。甘いもの、味の軽いもの、香りの華やかなもの……軽い飲み味が好きな方は『千寿』のようなキレのあるものを飲みやすく感じるでしょうし、お酒そのものの味わいや香りが好きという方は『久保田萬寿』や『自社酵母仕込』のような、口の中でじっくり味わいたくなるお酒が気に入るかもしれません。
利き酒はまさに、自己分析のようなもの。日常生活ではなかなか向き合うことがないかもしれませんが、自分の好みが分かるとやはりうれしいですし、人に伝えられるようになります。一人で飲むお酒も誰かと飲むお酒も、これまで以上に楽しみやすくなるでしょう。
■好みが分かると、お酒をもっと楽しめる
利き酒の知識を駆使して日本酒を楽しんでみると、これまでにないほど高い解像度で味を堪能することができました。