元Google研究者がAIにニオイを判別する「嗅覚」を与える企業を設立 (2/4ページ)

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photo by iStock・AIが的確なニオイの判別を行うことで病気の早期発見につながる
 そもそもAIに嗅覚を持たせたら、人間にどう役立つのだろう?

 嗅覚を得たAIの利点はいくつもあるが、とりわけ大きいとされるのが病気の早期診断だ。

 ニオイには病気の兆候が隠されていることがある。だが、現在のコンピュータはそうした情報をまったく理解できない。

 そこでニオイのデジタル化を進めて、医療に活かそうというのが、Osmoが目指す大きなゴールの1つだ。

 だがこれを実現するまでには、まだしばらく時間がかかる。

 そこでひとまず同社が目指すのは、香水・シャンプー・虫除け・洗剤など、身の回りにある香料を安全なものにする手助けをすることだという。

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Osmo社は、数千のニオイ分子を使用して、分子の構造からニオイを予測するAIモデルを訓練している / image credit:Osmo・AIに嗅覚を与える方法
 ニオイのデジタル化は、AIによって進められる。

 Google Research在籍時、ウィルチコ氏は機械学習を通じて、ニオイマップの開発に取り組んでいた。花や果物の香りなど、さまざまなタイプのニオイ分子をAIモデルに学習させるのだが、じつはこれがかなりの難題だった。

 なぜならニオイを作り出す分子の構造が、とても複雑だからだ。結合がたった1つ移動するといった些細な変化だけで、バラの香りが腐った卵のような悪臭に変わってしまう。
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